改めて、羊皮、合成皮革とグローブを2枚ならべてみたところ、知れば知るほど、上手くできているな、と感心します。

 

羊皮のグローブは、一般的に柔らかく、手にフィットする、などというイメージかと思われます。

そのイメージ通りもちろん正解なのですが、ではなぜ手に沿うようにフィットするのか。

 

これは素材の特徴に有ります。

 

いわゆる、手に吸い付くような感触というのは素材の伸び率が深く関係しています。

極端に言ってしまえば伸び縮みする素材さえ使えば、ピッタリ感は味わえる、ということです。

 

しかし、だからといってビニールやゴムのようなグローブは、手にピッタリはするけれど、

強度に不安があったり伸びてしまって戻らないビヨンビヨンのグローブだったりと不具合も多いわけです。

 

その点、羊皮というのは適度に柔らかく、丈夫で、ある程度伸びる(そして戻る)、という丁度よい具合だといえるわけです。

他メーカーのグローブもそのような考えから革を採用しているわけですが、ここからがこだわりどころ。

 

その伸び率、どれぐらい伸びるのがベストなのか。

この伸び方をコントロールするべく、当社のグローブは革の段階から1枚1枚伸び方をチェックしています。

革の束の中にはすこし硬い革もあります、柔らかすぎる革もあります。

それらを手の感覚でより分け、引っ張り、ステーキングマシンにかけ、最終的に丁度良い具合になるように伸ばしておきます。

ここが当社のポイント。

 

一応、目安となる縦横の伸び方の比率はあるのですが、それでも最終的に人間の手の感覚が頼りになるわけですね。

 

製品になった後に伸びすぎて指が余るようなグローブではゴルフに集中できません。

逆にきつすぎて手が入らなければ、商品として欠陥になってしまいます。

 

とても繊細な点ですが、完全受注生産のオーダーメイドをやる以上、これだけは譲れないこだわりです。