ものづくりの神髄はどこにあるか

夏にhoney hills(神戸のレザーショップ)の開店セレモニーに参加させてもらい、そこからレザー仲間がぐっと増えた。

そこからいろんな職人さんに会って話をしたり聞いたり、新鮮な空気と強い刺激をたくさんいただきました。

今年を振り返って感じるのは、ものづくりって不思議なもんだなということ。

カバンにしろ、ゴルフクラブにしろ、家具にしろ手袋にしろ、一般的に美しいと呼ばれる製品は、まるで機械のようにびしっと縫い目や切り目が揃ったいわゆる「ゆがみ」のないもの、が多いと思います。

細部までの完璧さを製品に求めるわけですよね。

しかし、じゃあ工業製品で機械に作らせたようなものが至高なのかというとこれはまた違う。

機械のように正確な、なんて言い方をするくせに、機械が作った製品が良いかというとそれはまた話が違う。

なんとも不思議なもんですよね。

ものづくりの文化って、今や危機的な言われ方をしていますが、そんなに悲観的な状況でもないように思います。

人間が「心をこめて」作っている以上、機械の正確さとは比べられない価値がそこにはあって、これからも使う人に愛されていくんだな、と思います。

もちろん、じゃあ、心がこもっていれば仕上がりが雑でもいいのか、というとそんなわけないですよ。

職人と呼ばれるまでには長い道のりがあって、そこを進みきった人が作るから価値があるわけで。

製品クオリティは高いにこしたことはありません。

今年出会った職人さん達は皆そんな人たちばかりでした。

来年以降も、どうぞ宜しくお願いします。

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